仕事を早くこなす 制限時間法

背水の陣、火事場の馬鹿力や窮鼠猫を噛む等々

人間が極限状況に追い込まれると、そんな能力がある事はご存知でしょうか?

いざと言う時に本領発揮する力は偶然でもなく意図的にコントロールする事が出来ます。

その能力をどのように使うかが重要になりますね。これらの力は昔から知られていますが、どうやってコントロールするのかは知られていません。

職業によっては「締め切りが明日まで」といった期限が迫った仕事に取り組むことで火事場の馬鹿力を発揮した事のある人もいるかと思います。

仕事を効率よく、そして早くこなす為には基本的動作や脳の回転の速さを物理的に、そして情報的に早くこなせばいいわけです。

そこで「自分で制限時間を決める」ことで仕事は効率化できます、例えば「一時間で終わらせる」といった時間単位で制限時間を設けたりやこの仕事は「〇月〇日までに終わらせる」という期日を設けることで同様に集中力が格段にアップさせる事が出来ます。

基本的に仕事が遅いと思われる人は基本的動作や思考の回転速度が遅い為に生じてくる問題です。

決断力や判断力といった部分も思考の回転速度です。

普段の生活を見ていてもそれは理解出来るでしょう。飲食店へ出向き、メニューを開いて何を食べようかを時間を掛けて悩む人は思考力の回転速度が遅いと判断出来ます。


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火事場の馬鹿力?

では、なぜ人間は追い込まれるとそこまでの凄い力を発揮できるのでしょうか?

人は追い込まれる事により脳内でノルアドレナリンと言う物質を分泌する性質があります、ノルアドレナリンは集中力を高め脳を研ぎ澄ませてくれます。

なので結果として脳は最高のパフォーマンスを発揮するわけですね。

僕たち人間全てにこの能力は秘められていて誰にでも「緊急応援物質」を持っています。

これは身体的実験でも立証されていて、大きな音等にも反応します、例えば鉄棒で限界まで懸垂(けんすい)運動を行い「もう上がらない。。。」と言う所でリレーなどで使うスターターで大きな音を出します。

「パンッ!」と言う音に反応し身体に力が入り、もう上がらなかった身体がもう一度上がると言う仕組みです。

その他にも、山道で人間がお腹が減ったクマに出くわしたとします、そんな時クマと戦うか?あるいは一目散に逃げるか?の二択しかありません。

「ど、どうしよう?どっちにしよう?」と考えていると間違いなくクマに襲われて殺されてしまいますね。

こんな時にノルアドレナリンが分泌されます。

命の危険が迫っているのに「正しい判断」ができないと死んでしまいますから、こんな時に「正しい判断を瞬時に下せるように」ノルアドレナリンが集中力を一気に高め脳の回転を高速回転させます。

驚いた時や、あまり無いかもしれませんが交通事故の瞬間などたった数秒しか経っていないのに数時間分の思考を巡らせたりするのはこの為ですね。

野球選手が顔面にデッドボールを受ける瞬間にボールの縫い目が見えると言うのもこの作用によるものです。

人間は追い込まれた時に最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されているのが理解出来たでしょうか。

ストップウォッチ法

単純に、制限時間を決めるてそれを守ると言う意識があれば仕事効率はアップします。

「この作業は10分で終わらせる」「この書類は3時までに終わらせる」「このプロジェクトは1ヶ月以内に完成させる」というように自分で締め切り時間や終了時間を設定すればいいだけです。

今日からでもすぐに実行出来るはずですね。

慣れない人はこの場合ストップウォッチを使って時間を「見える化」するとさらに効率が上がります。

「この仕事は今から1時間以内で完成させる!」と自分で決めたらストップウォッチをスタートさせます。

すると仕事がゲーム感覚になりモチベーションが上がり時間通りに達成出来るとゲームクリアしたときと同様の快感が得られると言う事になります。

方法いくつかありますが、アラームで時間制限をする方法はおすすめ出来ません、何故ならアラームだと時間内に仕事が終わらない場合の集中力が高まった最後の追い込みの瞬間にアラームが鳴ってしまう可能性があるからです。

そうなってしまってはせっかく高まった集中力がリセットされてしまい台無しになってしまうからです、なので僕はアラームよりもストップウォッチを推奨します。

明治大学教授の斎藤孝(さいとう たかし)先生は常にストップウォッチを持ち歩いていると聞きます。「ストップウォッチが無ければ仕事にならない」とまで言っているそうです。

斎藤孝HP

脳科学者の茂木健一郎(もぎ けんいちろう)先生もストップウォッチの愛用者であり、時間制限すると仕事効率が上がると言っています。

茂木健一郎 Wikipedia

みな制限時間の仕事術を実況している方々ですね。


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制限時間のメリット

制限時間を決めると集中力が高まり仕事効率がアップすると言うのを明らかにしたのは19世紀後半に活躍したドイツ精神科医のエミール・クレペリンさんだそうです。

クレペリンさんは連続加算作業を1分間にどれだけ出来るのかを経時的に計測し、作業量の変化を作業曲線として観察したそうです。

これはクレペリン検査と呼ばれていて現在でも日本ではその応用型の「内田クレペリン検査」としてハローワークや入社試験、採用試験にも導入されていますね。

作業の取り組みや集中力の持続を見てその職業の適正を判断する指標として利用されています。

まぁ、余談ですが僕に言わせればその検査結果が悪くても人間は訓練を継続的に行う事で適正は変化しますので落ち込む必要は無いのですが。

このクレペリン検査で多くの人に共通して観察される作業曲線の傾向が発見されました。

それは検査開始直後は作業効率が高く、中間では「疲れ・飽き」のために作業効率が低下すると言うものでしたが、「もう少しで終了する」という最後の数分間は作業効率がまたアップするというものです。

作業を開始した最初の効率が高い状態を初頭努力と言います。

作業終了間近の頑張りを終末努力と言います。

時間を決めて作業を行う場合、作業の最初と終了間近の集中力が高まるのです。

45分の仕事を15分に3つに分割し制限時間を設けると?

どうなるかはもう既にご理解いただけるでしょう。

その通りです、初頭努力と終末努力の回数が増える事になりますので集中力が上がる回数がこの場合6回となりますね。

45分を分割せずまるまるを制限時間とすればたった2回しか集中力アップの時間がやってこないと言う事になります。

大きな仕事を小さな仕事に分割して小さな仕事に制限時間を設けましょう。

そして各ブロックごとにストップウォッチで制限時間を見える化します。見える化と言うのはノートやメモに何の仕事を何分でこなしたかを書き留めておく事です。

たったこれだけの事で集中力が高まり仕事は効率化出来ます。

仕事の速度に悩んでいる方は一度試してみてはいかがでしょうか。

間違いなく効率はアップします。


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